2012年11月06日
難点は解像度と価格 がiPad miniを評価
Appleが先週この小型iPadを発表したのを受けて、レビュー記事が続々と公開されている。著名レビュアーの1人であるWall Street Journalのコラムニスト、ウォルト・モスバーグ氏はレビュー記事で「iPad miniは片手で持ちやすく、10インチ版iPadの欠点が解消されている」と指摘している。
ただしiPad miniの1024×768ピクセルという解像度については、両氏とも、iPadで人気のRetinaディスプレイと比べて大きな後退であり、競合端末であるKindleやNexusにも劣るとの見解を示している。モスバーグ氏によると、Appleが画質の劣るディスプレイを選んだのは、25万本以上ある既存のiPad用アプリを修正なしで動かせる解像度は2つしかないが、高解像度のほうを選ぶと電力を消耗しすぎると判断したためという。
「真のHD(高解像度)ではないという点で、動画ファンにはNexusやFire HDのほうが優位となる。わたしがテストしたところでは、動画の画質レベルは十分だった。ただし、フルサイズ版のiPadほどではなかった」とモスバーグ氏は指摘している。2010年に発売された初代iPadはPC業界に衝撃を与え、その後、同様の端末が相次いで誕生することとなった。iPad miniはAppleが小型の7インチタブレット市場に投入する初めての製品だ。このセグメントでは現在AmazonのKindle Fireが優勢を誇っており、Appleの参入はこのセグメントの需要の高さを物語っている。
Appleはティム・クック氏が同社の共同創業者である故スティーブ・ジョブズ氏の後任としてCEOに就任して以来、多数の新製品を発表している。今回発表した小型タブレットによって、Appleは自社のホームグラウンドであるコンシューマー家電市場へのライバルの侵略を撃退したい考えだ。「タブレットの象徴的存在であるiPadの小型化にあたり、Appleは見事な偉業を成し遂げた。7インチ画面の主要な競合端末と比べて、はるかに薄型で軽量な本体に機能を凝縮し、なおかつディスプレイも7.9インチとかなり余裕のあるサイズになっている」とモスバーグ氏はレビュー記事で指摘している。
「またAppleは筐体に、競合端末で使われているようなプラスチック素材ではなく、従来のiPadと同様、より頑強なアルミとガラスを採用している」と同氏。「宣伝通り、iPad miniでは、フルサイズ版iPadのユーザー体験がより小型の画面で提供される」とさらに同氏は指摘している。モスバーグ氏のレビュー記事は常にコンシューマーやIT企業の注目を集めている。
ただし同氏は、「iPad miniはポケットに入れるには少し大きすぎる」とも指摘している。またiPad miniのバッテリー持続時間は約10時間27分であり、同じ設定で比べた場合、Kindle Fireよりも1時間長いが、Nexus 7よりは17分短いという。一方、ポーグ氏はiPad miniの価格について、「かなり高めに設定することで、Appleは200ドルクラスの7インチのAndroidタブレットや電子書籍端末が生き残る道を残した」と指摘している。
「ただしiPad miniのほうがはるかに高級感があり、より魅力的で薄型だ。カメラも1台ではなく2台搭載する。手触り感や仕上がり感もはるかに洗練されている。そして何より、iPad miniには膨大な数のアプリケーションがある。Androidタブレットのユーザーには夢見ることしかできない品ぞろえだ」とさらに同氏は続けている。小型タブレットの過熱化は小型タブレットのアクセサリー市場も推進している。例えば、AppleのiPad mni用ケース、iPad mni用Lightning-USBケーブル、AmazonのKindle Fire HDアクセサリーなどは現在に確かに高い人気を持っている。
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